ただ、まっすぐ君を想う。


「雛、もぉ…またコタツで寝てー…」



ママの声で目を開けたら

隣に凰ちゃんはいなかった



私だけ怒られた



「おはよ…

ママ、あけまして、おめでと…」



「あけましておめでとう
パパ起きてきたら、お餅食べようね
お姉ちゃんは帰ってきてないみたいだから…」



「お姉ちゃん、また彼氏のところ?」



「うん、そーみたいね
まったく、お正月ぐらい
家族で過ごせばいいのにね」



きっとお姉ちゃんは

家族より

その人のことの方が大事なんだ



「昨日、お蕎麦食べたの?」



「うん、凰ちゃんと…たぶん…」



「凰貴くんも来たんだ」



「うん…いたと思う…」



いたよね?

凰ちゃん



隣にいたよね?



キス

したよね?



「昔もよくここで年越し蕎麦食べてたよね
凰貴くん、家族みたいな感じだったよね」



家族か…



「うん…

ママ、凰ちゃん結婚するかな?」



「するでしょ
久しぶりに見たら
またイイ男になってたし…
向こうでお世話してくれてる人
いるんじゃない?」



「だよね…」



凰ちゃんも

家族ほしいよね



「是非うちに来てほしかったけどね
凰貴くんなら大歓迎!」



「だよね…
お姉ちゃん、もったいないことしたよね」



お姉ちゃんの旦那さんとして

凰ちゃんがうちに来たら





納得できてたかな?



「あ、まだチャンスあるかも…」



「え…」



「雛にも可能性あるんじゃない?」



「え?」



「雛がなんだって?なんの話?」



パパが起きてきた



「ん?じゃあ、お餅食べよっか…
パパ何個食べる?」



「2個でいいや…
雛、あけましておめでとう」



「パパ、あけましておめでとう」



今年も

とりあえず

無事に明けたね