〜プロローグ〜

「あ、懐かしい。」
そう呟くと私はそっと1つのアルバムを本棚から取り出した。
私は大学1年生の岡野和。大阪の大学へ進学し、今は地元へ帰省中。
「なに見とるん?」
そう声をかけてきたのは、私の彼氏。専門学校2年生の沖田佑太。
「懐かしいアルバムみつけたなぁ。」
「久しぶりに見ようや!」
これから始まる物語は、中学生から6年間のふたりの思い出話である。