きみの瞳に映る空が、永遠に輝きますように


 「おかえり」

 帰宅してすぐにリビングに行くと、今日はどこに行っていたのか、とでも聞きたそうな表情で父がこちらを見ていた。

 それに気付いていないふりをし、冷蔵庫に入っていた麦茶で喉を潤すとすぐにリビングを出る。
 
 もしこの状況で父と会話をしてしまえば、一人で外出するという危険に関する話から、いつの間にか叱責を受けることは予想がついていた。


 とはいえ、外出が禁止されているわけではない。

 ただ、父は極度の不安に襲われてそのような状態になってしまうことがあるというだけの話だ。

 両親と妻を事故で失っているともなれば、その不安にも無理はない。 

 それに、私自身、それが心配故の発言だと分かってはいる。

 だが、それでも私を縛り付けていることに変わりはないため、腹を立てずにはいられなかった。

 きっと大人にはなれない私のたった一度の人生を、貪欲に生きたかった。


 たとえそれが明日終わる人生だとしても。