きみの瞳に映る空が、永遠に輝きますように


 今日は待ちに待った星絆とのホームパーティーの日。

 星絆の家で昼間から盛大に騒いでいた。

 本当は遊園地に行きたかったのだけど、今は遊べるだけ幸せに思わなければ、と無理矢理気持ちを押し殺した。

 「やっぱ青春って最高だね」

 「そうだね」

 星絆は突然そう言うと、コップに並々と注いである炭酸を一気に流し込んだ。

 「ほら、炭酸片手に向かいに親友って最高のシチュエーションじゃん?」

 「そうかもね。ねぇ、まさか炭酸で酔ってるの?」

 
 「そうかもね」

 星絆は笑いながらそう言うと、しばらくして、突然真剣な表情になって私を見た。

 「あのね、私、ずっと蒼来に隠してきたことがあるんだ」

 私も真剣な表情で星絆を見つめて小さく頷いた。

 「私ね、今まで精神的に病んでいたの。今はもう治ったけど、蒼来に隠し事をしていたことがずっと気がかりだったの。だから、どうしても伝えておきたくて。黙っていてごめんね」

 「謝らないでよ。つらい中話してくれてありがとう」

 「ううん、お礼を言うのは私だよ。治ったのは蒼来のおかげだから。本当にありがとう」

 私は星絆の隣に座り、星絆を抱き寄せた。

 泣き崩れる星絆を前に、私まで思わず涙が零れ落ちる。

 
 そして、同時に私の胸が締め付けられた。

 それは、私が星絆に隠し事をしているからこそだった。

 いくら星絆が私に隠し事を話してくれても、私が夢見病だということは当分言えそうにない気がした。

 むしろ、益々言いづらくなってしまった。

 なんせ、私の隠し事は病み上がりの星絆には重すぎる話だったからだ。 


 夢見病は治らない。

 それに、死を待つだけのその病はまだ自分すら受け入れられていないのだから。

 
 「ほら、早く食べようよ。冷めちゃうよ?」

 この状況に耐えられなくなったのは私のほうで、近くのファストフード店でテイクアウトしたハンバーガーを袋から取り出した。

 「うん、そうだね」

 涙を拭いながらそう言う星絆が視界に入るだけでつらくて、思わず目を逸らした。

 ごめんね、と何度も心の中で星絆に謝りながら、無理に笑顔を作った。

 「ねぇ、今度は服でも買いに行かない?」

 「うん、いいね」

 星絆の提案に私は即答した。

 最近は容態も安定しているし、星絆のためにも今はそう答えるしかなかった。