それから数日後、治験による副作用は出なかったために、私は無事退院することが出来た。 今のところ、経過は順調といったところだ。 この病気に完治はないから、いずれまた悪化して入院することには変わりないのだけど、それでも嬉しくてたまらなかった。 いつ倒れるか分からない恐怖は一生付きまとうことになるし、日常生活の制限にやり場のない感情を抱くこともある。 それでも、あの狭い檻の中で過ごすことを思えば、すべてが幸せに思えた。