きみの瞳に映る空が、永遠に輝きますように



 歩いていると、若い男性の怒声が聞こえた。

 「もう来るなって言っているだろう」

 「どうしてそんなこと言うの」

 その言葉に、別の誰かがそれを止めようと必死になる。

 きっと、病院ではこんなことは多々あることなのだろうけど、幸いにも過去にこのような状況に居合わせたことが無かった私は違和感を覚えずにはいられなかった。

 だが、そもそも今の私には他人のことなど関係なかったし、この先この人たちと関わることはなさそうだから、結局は気にすることなく通り過ぎた。


 そして、少々迷いながらも、ようやく目的地に着くと、そこはまるで日本の庭園を象徴させるような作りで、それには自然と心が癒えていく。


 運よく、人影はない。
 
 ホッとして、小さなベンチに腰を掛けた。

 
 地上を見下ろして、思わず、周りを悲しませずに死ぬ方法があれば楽だろうな、なんてことを考える。

 生きたくはないが死という選択をする度胸はない。

 今ここで死ねたら楽だろうな、と冗談交じりに呟いた。