芽衣は、少ししたら落ち着いた。 しばらく2人でベンチに座って、ただ浮かぶクラゲをみていた。 芽衣があまりにも元気だから、一緒にいると、病気だということを忘れてしまう。 でも、ふとした時に思い出して怖くなる。 芽衣は、ずっとずっと、怖いんだ。 芽衣は、初めて出会った時、クラゲになりたいと言っていた。 その時は、ただ好きだから言っているのだと思っていた。 でも、ほんとは違ったんだね。 消えてなくなりたかったんだ。