「クラゲってね、死んだら消えるの。」 クラゲの水槽を見つめたまま、芽衣は俺にそう言った。 「クラゲには、心臓がないんだよ。 血液も流れてない。 でも、クラゲは生きてる。 そして死んだら、水の中にスっと 消えてなくなる。 生きてた証だって残らない、」 そう話す芽衣の目には、涙が光っていた。