世界が変わる日

上品な甘さが漂うストロベリーミルクティーを前に、バックから山のようなプリントを取り出した。

これが1週間分の宿題ね…。

見るだけでやる気を落とすレベルの量。

明後日までって、どれだけ鬼なんだよ。

頭の中で文句を並べても始まらないのは十分分かっているが…疲れるな。

苦手な英語から手をつけるか。

文章問題に手こずる。なぜ多国語を勉強するのか。

Why?と聞かれても私のセリフじゃ。

問題に突っ込む私って…。

そうこうしているうちに、外は真っ暗になっていたらしい。

温かったストロベリーミルクティーも、ぬるいどころか完全に冷めている。

美味しいのには変わりないが。

久しぶりにスマホを手に取ると

"カフェに行ける時間あるんだったら病院も来れるよね?"

え。怖い。

一瞬にして鳥肌が立つ。恐る恐る周りを見渡すが知っている顔ぶれは無い。

メールの受信時間を見れば、丁度ストロベリーミルクティーを注文した時間辺りだった。

見られていたのだろうか…?