世界が変わる日

電車に揺られ10分。駅から徒歩5分くらいで到着したMy Schoolは制服が可愛いと案外人気らしい。

あくまでも「制服」だけ。

共学校だけど女子の比率が多く、その分女子特有の世界観が広がっている。

あ、そっか。もう5時間目始まるのね。

食堂から各教室に移動している人たちを見て、察する。

どうしようかな。このまま教室に向かおうか…。

頭の中では教室に行くように指示しているけれど、足は保健室に向かっていた。

鳴ってるか分からないけれど3回ノックして、勢いよくドアを開けてみた。

あ、いた。

保健室の先生と目が合う。

軽く会釈をすれば、近寄ってきてくれる。

"今来たの?"

そのメモに軽く頷けば、先生も笑顔で頷く。

"今プリント持ってくるから、座ってて"

ペコリとお辞儀をすれば、先生はメモ帳を私に渡して素早く職員室に行ってしまった。