世界が変わる日

鍵を開ける。

勿論家の中は真っ暗だ。

誰もいない。

そう。私が音を失くした日から、母とは会っていない。

今頃何をしているか知らないが、毎月口座に振り込まれる仕送りを見る限り生きているのには違いはない。

私には誰も必要ない。

反対に、誰も私を必要としていない。

急に襲う不安感。

保健室で見た古いメモなのか、過去の事を少し思い出したからか、自分でも抑えきれない圧迫される感覚。

棚から取り出すカミソリで腕を気が済むまで傷つける。

もういっその事、死んでしまおうか。

同じ棚に入れている風邪薬。

150錠入っているらしい。

今日は甘いもの沢山飲んだからお茶でしめよう。

最後の飲み物がお茶って。情けなくて笑っちゃう。

もう楽になれる…。