世界が変わる日

病院から連絡を受けたのか、夜遊びに出かけて帰ってこない母が病院に来たが10分もしないうちにいなくなってしまった。

こういう時に父親がいたらなんて思ったけど、生憎小学4年生の時に家を出ていってしまった。

1人知らない世界に取り残された気持ちになって、視界が歪んだ。

ベットの上で体育座りして顔を埋める。

下を向いたら途端に涙が溢れてきて呼吸が苦しくなる。

ポンポンと優しく肩をたたかれて顔を上げると

"ゆっくり深呼吸しよう?苦しくなっちゃうから"

分かってるって言った…つもり。

だけど伝わっていなかった。

白衣の男性が寄ってくる。

さっき手を振りほどいたばかりだからか、触れてくることは無く隣に座って落ち着くのを待ってくれていた。

呼吸が落ち着いたのと同時に母が現れる。

手には沢山の荷物。

全て私の着替えだった。…それが母と会った最後の日。