世界が変わる日

最寄り駅からは徒歩20分。

この長い道のりが億劫で学校行くのを断念したことが何回あったか。

風はないけれど、1月ということもあり風はひんやりとしている。

試しにハァと息を吐けば少し白くなって空に吸い込まれていった。

もう冬なんだね。

目の前から女子中学生のグループが楽しそうに歩ってきた。

外は真っ暗だけど、まだ16時過ぎ。

部活帰りかな? 

私にもこういう時期があった。

誰とでも分け隔て無くお話できて、楽しかった時。

友達と語り合った日々。

あの頃は、耳も声も何もかも普通の女の子だったのに。