(続)頼くんを堕とす方法

なんで?…





小袋の中身はピアス。




それもわたしが欲しがっていたものだ。





頼くんと海を見に行った帰りに、小さなアクセサリーショップを見つけ、嫌々な頼くんにお願いして一緒に入ってもらっていた。






そこで一目惚れしたのがこのピアス。





だけど、ピアスの穴を作ってないし、わたしにはお洒落すぎる気がして買わなかった。





そのピアスが今ここに…!





これをくれたのは間違いなく頼くん。





「野々宮?まだか?みんな待ってるぞ〜」



「あ、すぐ行きますっ」




先生の声にとりあえずバスをおりた。