(続)頼くんを堕とす方法

「それより行きたいところって?」





頼くんの行きたいところなんて珍しい。




「着いて来ればわかる」





それだけ言うと黙ってしまった。




ま、着いてからのお楽しみ!ってやつだね。





それから歩くこと数分、潮の匂いが鼻をかすめた。





…もしかして頼くんが行きたかったところって…





「海?…」






少し先に見え隠れしている海のようなものに期待が膨らむ。




「…海。来たかったから」