(続)頼くんを堕とす方法

…けど、落ち着くはずもなく…。




なんならパニック寸前。





「…莉子…?」




そう呼ばれた気がして頭をあげると、頼くんが歩いてくるのが見えた。




「頼くん…っ」





…よかった…!




頼くんだっ!





「なんで泣いてんの?……あ、そっか」





察してくれたのか、それ以上はなにも言ってこなかった。




「ちょっと話せる?」



「え…あ、うん…」




こうして口をきくのは久しぶり。