(続)頼くんを堕とす方法

そう言うと立ち上がり「酔いました〜」と前に行ってしまった。





……酔ってたってこと?…




やっぱり青野くんは難しい。



というか、わたしの周りの人間はみんな難しい人ばかり。





バカなわたしにはさっぱり。





「はぁ…」




小さくため息つき、窓の外に目を向ける。





勉強合宿も嫌だし、こんな自分も嫌…




何より頼くんとこんな関係なのが一番嫌。





嫌の塊でしかないこの人生…つら。




結局わたしの隣は空席のまま合宿場に着いた。