(続)頼くんを堕とす方法

律の謝罪に思わず足を止める。




いきなりなに?…




「……沙耶のことも、莉子ちゃんのことも…ごめん」



「………別にもういいけど?」



「ん。でも謝ったことなかったから」



「………」





確かに律からの謝罪はこれまでなかった。




でも、別に謝ってほしいなんて思ったことなかった。



だから、こうして律の口からの謝罪には驚かされるんだけど。






明日雪でも降るんじゃないかレベルだ。





「帰ろう」