(続)頼くんを堕とす方法

……このまま連れて行きたい…。




とさえ思う俺も、相当ベタ惚れだよな。




比呂のこと言えないや。





家まで送り届けると、一気に静かに。





あいつが隣にいないとこんなに静かだったっけ?…



そんなことを思いながら、角を曲がりかけた時「頼くんっ!」と莉子の声が。






「莉子?…」



「肝心なもの貰い損ねてたからっ」



「肝心なもの…?」





息を切らしながら向けられる視線に首を傾げる。