(続)頼くんを堕とす方法

そう言った頼くんの耳はほんの少し染まって見えて、そらされた瞳は照れていたようにも見えた。






「……今日の莉子……可愛い…と思う」



「っ…も、もっかい言って?」



「無理。絶対言わない」






とテーブル挟んで座り込んだ頼くんから視線をそらせない。




…似合ってる…可愛い……





わたしが欲しかった言葉、言ってくれた!!





興奮がおさまらず、頼くんの隣に座ると顔を覗き込んだ。





「頼くんの浴衣も似合ってるよ」



「…さっきも聞いた」



「うん。でもまた言いたくなったから」