(続)頼くんを堕とす方法

大きな花柄の浴衣を着た理乃ちゃんは、学校で見るより可愛い。





派手な浴衣なのに着こなしてて似合ってる。






「…おう、理乃」




そう言った頼くんの手が虚しく離れた。





「野々宮先輩と来てたんですね」



「…ん」



「実は一緒に来る予定だった友達が急に来れなくなっちゃって……よかったら一緒に回ってもいいですか?」





えっ…?また!?





「いいですか?野々宮先輩っ」





と向けられた表情はこの前と同じだから困る。