(続)頼くんを堕とす方法

「頼くんのバカバカバカ」



「喧嘩するほど仲良いって言うし、早く仲直りしな」






と再び本の世界に戻った紬。





とりあえず席につき、頼くんの様子を伺う。





……もし、紬の言っていたことが本当だとしたら、それは嫉妬ってやつになるのかな?




いや、それこそないよね。





頼くんが嫉妬だなんて。





「あり得ない、あり得ない」





それからその日、頼くんと目が合うことはなかった。



というより、わたしが意識して見ないように心がけた部分もある。