Re:blieve

「なんでっ…?」

目の前で何度もいじめの現場を見てきて、信じるという方がおかしいだろ。

「はぁ、そーやって泣くとか、本当キモい」

ここまで言ったらさすがに美唯に嫌われるかと心配にもなるが今はそんなことを考えている場合ではない。

俺は美唯の隣まで行き、泥水で濡れている美唯に自分の来ていたカーディガンを掛ける。

「大丈夫か?もう、大丈夫だから。俺は、お前を信じる」

俺も簡単に信じるなんて言える立場にないことなんてわかってる。