「でもさぁ、奏くんのお姉さんが結衣に手を出そうとしたのは変わらないよね。」
駿のその言葉にすかさず遼兄も乗っかってくる。
「確かにな。もし小林弟が止めていなかったら結衣が怪我をしたかもしれない。おい小林真琴、うちの結衣に謝れ。」
「うちの大事な弟に手を出したのはそっちでしょ?だから謝らない。」
真琴先輩はぷいっとそっぽを向いた。
真琴先輩ってカッコいいイメージだったから変な感じだ。
「まこ姉、俺、さっき言ったよな?結衣にちゃんと謝って。じゃないと」
「結衣ちゃんさっきは本当にごめん。もうしないので許してください。」
いや、真琴先輩の変わり身の早さよ。
「全然いいですよ。さっきも言ったんですが、私に怪我はないので。」
「結衣の優しさは日本一だな。」
「何言ってるんだ駿。世界一だろ。」
ちょっとあんたらは黙って。


