休み時間になると、何人ものクラスメイトが私に話しかけてきた。
その内容のほとんどが遼兄との関係についてだった。
私が遼兄の妹だと説明すると、女子も男子も「なんだぁ。」と言いながら安堵している。
女子だけならまだしもなぜ男子達が安堵しているのかさっぱり分からないけど、とりあえず愛想笑いをしておこう。
昼休みになると、遼兄が「結衣、お昼ご飯を一緒に食べないか」と私のクラスまで来て誘ってくる。
それにざわめくクラス。
私に向けられた視線が多すぎてビビる。
「友達と食べれば?」とか
「兄妹で食べる人なんていない」と言っても
「結衣と食べたいんだ。」の一点張り。
それはとても嬉しいんだけど、目立つんだって!!
まぁ、既に目立ってはいるんだけどね!?
1年の教室に3年のそれも学校一のイケメンが微笑みを携えているんだからそりゃあ目立つ。
結局負けて、私は遼兄と向かい合わせに座った。
周りからは謎に距離を取られながら見られていた。
え、なぜ?


