「あのさ、もしよかったらでいいんだけど、うちの兄弟の話聞いてくれない?そのかわり小林くんのお姉さんの話も聞くからさ。」
「いいな、それ。」
「でしょ?」
それからは、電車を待っている間から電車が来て乗っている間までずっとお互いのシスコンブラコン話をしていた。
ぶっちゃけこんなこと話せる人(友達)なんていなかったからめっちゃ嬉しくて、しかも小林くんはちゃんと聞いてくれるから話していて楽しかった。
それは小林くんも同じだったようで、2人で興奮しながら、いつか5人(兄妹弟・姉弟)でどこか遊びに行こう!と約束した。
そのままの流れで連絡先を交換し、別れ際には
「俺のことはこれからは奏でいいから。また話そうな。」
と言われ、
「分かった、奏!私も結衣でいいよ!」
と笑顔で返すと、
「あぁ、結衣。また明日な!」
と爽やかな笑顔で言われた。
眼福だ。
こうしてシスコンブラコン同盟(私称)は爆誕したのである。
このときの私は知らない。小林くんは、お姉さん以外はクラスの男子にさえ下の名前を呼ばせないことを。


