あらかた拭き終わったらそのままドライヤーで乾かしていく。
目の前の鏡を見ると、駿は気持ちよさそうな顔をしている。
満足していただけているようでなによりだ。
髪の毛はあっという間に乾いた。
あとは、髪の毛を少しだけ整えればいつもの可愛い駿の出来上がりだ。
いや、髪の毛が乾きたてでふわふわしているからか、犬みたいになっている。
耳と尻尾が生えていてもおかしくない。
もしかして本当に生えてる?そう思って
ダメ元で探してみたけど見当たらなかった。
「ほら、駿。終わったよ。」
「ん。ありがと。」
チュッ
「じゃあね。おやすみ。」
駿はそう言ってこの部屋から出て行く。
私はただその後ろ姿を眺めていた。
ぇ……………え?
「はわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
あまりの衝撃に腰を抜かした私は、その場に座り込む。
「し、心臓に悪すぎる。」
急なファンサは人の命を取りかねないと学んだ私であった。


