顔を少し上げると、そこにはまさに水も滴るいい男がいた。
風呂上がりだからか少しだけ火照った駿の顔に、可愛さよりも色気を感じる。
って、何を考えているんだ私はあああああああああ!!!
「いや!本当に!なんでもないから!!」
ね?と駿に言うと、駿は
「ふぅーーん。」
と言いながらさりげなく私の前に座り、頭を軽く下げた。これは、何も聞かない代わりに頭を拭いて欲しいってことかな?
駿の肩にかかったタオルを取ってわしゃわしゃと拭いていく。
「痒いところはないですか?」
「いや、それ頭を洗う時にいうやつだから。」
「あ、そうだわ。」
「はははっ!マジかよ、そこ間違えるとか!」
「そんな笑わなくてもいいでしょうが!!」
強い力でガシガシと駿の頭を拭く。
「ちょっ、ハゲるっ!ハゲるからっ!!」
「……」
ちょっとだけ拭く力を弱めた。


