はぁ…はぁ…
「つ、疲れた。」
逃げる時に調子に乗って走っちゃったのが良くなかった。マラソンの後のような疲労が帰宅部の私に降りかかっている。帰宅部って走るもんじゃないよね。
遼兄を見るとけろっとしている。
くそぉっ!
遼兄を睨んでいると、何を思ったか遼兄は道端に座り込んで私を見る。
「おんぶしようか?」
「しなくていい!!」
「じゃあなんで怒ってるんだ?疲れたから怒ってるんじゃないのか?」
私は幼稚園生か。
「別に怒ってるわけじゃない。ただ、人前で好きとかよく言えるなぁと思っただけ。」
「結衣だって人前で俺に言ったことあるだろう。」
「あったっけ?」
「4月に初めて結衣とお昼を一緒に食べた時だ。」
「あぁ!」
そういえばそんなことあったなぁ。
確か私が嫁に行けなかったら遼兄に養ってもらう約束をしたんだよな。
あれは、無意識に言ったのでノーカウントです。


