周りを見ると、帰り支度を済ませた生徒たちがなんだなんだと集まってきている。
「え、なに?今、遼先輩好きとか言ってなかった!?」
「もしかして妹のこと?」
「三角関係じゃねーの?」
そういえばここ昇降口だ!
昇降口で遼兄はなんてことを!!
顔が赤くなっていくのを感じる。
ああもうっ!!
「佐藤さん、そういうことだから、私は遼兄と帰るね。佐藤さんはまた今度誘って!それじゃあまた明日ね!」
こういうときは逃げるが勝ちだ。
私は遼兄の手を引いて急いで昇降口から離れる。
佐藤さんごめんっ!
もともとはあなたが招いたことだから!
あとは頼んだ!
「えっ、ちょっ、結衣ちゃん!」
佐藤まりあは逃げた結衣と遼を追いかけようとするが、すぐに囲まれて質問責めにあう。


