いつの間に遼兄が待っている昇降口まで来てしまったようだ。
遼兄は私を見て首を傾げている。
いや、遼兄の首を傾げる姿可愛いすぎる。
じゃなくて。今は私が1番首を傾げたいんだけど。
「えーと、この子は……私と同じクラスの佐藤まりあさん。別に仲良くはしてない、と思う。」
「そうなのか?」
初めて話して5分も経ってないのに仲良いもなにもないっす。
「うん。」
私がそう答えると、遼兄は少し考えてから、
「じゃあ、帰ろうか。結衣。」
と言った。
あれ?遼兄もしかして思考放棄した?
横を見ると、佐藤まりあが遼兄をじーっと見ていた。はあぁ……。
「佐藤さんは、どうする?」
「もちろん、結衣ちゃんと一緒に帰るよ!」
うん、遠慮とかしないよね、君は。
私と帰ると言ってるけど遼兄目当てなのはバレバレである。
どうしようかな。


