長いようで短い夏休みは終わり、なんとか終わらせた課題を持って遼兄と学校に向かった。
遼兄は相変わらず私を教室まで送って去っていき、私が沢山の視線を感じながら席に着いたとき朝のホームルーム開始を知らせるチャイムは鳴った。
先生が教室に入ってくると、その後ろから見慣れない女の子がついてきている。
もしかして転校生だろうか。教室内がざわざわしていると、先生がわざとらしい咳払いをした後、話し出した。
「えー、東京の高校から転校してきた佐藤まりあさんです。えー、皆さん仲良くするように。それではまりあさん、自己紹介を。」
先生はそういうと少し脇にずれて、今度は女の子が一歩前に出て話し出した。
「東京の方から親の転勤でこの高校に転校してきた佐藤まりあです!よろしくお願いします!仲良くしてくれると嬉しいです!」
背景に薔薇が咲いていそうな笑顔でそう言った彼女は、ツインテールがよく似合う、可愛い子だった。
「はーい。」と元気に何人かの生徒が返事をすると、まりあは返事をした子に笑顔を返す。
あ、この子男子にモテるタイプの子だ。と私は確信したのだった。


