佐々木兄弟は今日も長女を溺愛中!!

「遼兄?」

「なんだ?結衣。」

「やっぱり今回は私も悪かったと思う。」

「だからこうやってお仕置きしてるんだろう?」

そう言って遼兄は私の頭を撫でる。

「遼兄、それはお仕置きじゃなくてご褒美だから。そうじゃなくて、駿が正座してるなら私も正座をした方がいいと思うんだよね。」

「っ!結衣は悪くないだろう。」

ほら出た本音が。

遼兄は私に甘すぎるのだ。

「遼兄に秘密にしてたのは私も共犯だし、ナンパに関しては私が勝手に行動したのが悪かったと思う。だから私も罰を受けるべきなんだよ。ね?そうでしょ?」

「……分かった、ならこうしよう。今週の土曜日に、結衣は俺と2人でホラー映画を見に行くこと。それが結衣のお仕置きだ。」

遼兄はそう言ってニヤリと笑った。