「あんた、さっきからブラコンブラコンって言ってるけどさぁ。ブラコンで何が悪いの?一応言っておくけど、私の弟はひいき目でわざわざ見なくても超絶かっこよくて超絶可愛いから!誰かさんと違って女の人から寄ってくるぐらい見た目も性格もいいしね!!大体、女を見た目で選ぶってどういうわけ?人の恋愛事情に首突っ込むよりまず自分を心配した方がいいんじゃないの?」
まぁこれ全部、自分の事を棚に上げてますけどね。
「コイツ、言わせておけばぁっ!!」
目の前の男は私に掴みかかろうとする。
ハッ!売られた喧嘩は買うまでだ。
私に何かしたら、急所を蹴り上げてやる。
そう思った私は足を軽く引いた。


