「お前ら、兄妹でなんつー話してんだ。」
遼の後ろからひょっこり顔を出したのは奏だ。その隣には真琴先輩もいる。
「奏と真琴先輩。」
2人とも、私が倒れたことを聞いて様子を見にきてくれたらしい。
せっかくの文化祭なのに、迷惑をかけてしまった。
「すみません。」
私が2人に向けて謝ると、奏は「ま、いつもの事だしな」と笑い、真琴先輩がなぜか上機嫌な顔をしている。
ん?真琴先輩が上機嫌?と不思議に思っていれば、真琴先輩はあろうことか遼兄を押し退け、私が寝ているベッドに腰掛けると、妖艶な笑みをこぼした。
え、誘惑されてる……?
ぽっと頬を染める私に、遼兄と駿は何かを察知したらしい。
「は?結衣に何をする気だっ!!」
「おい、今すぐ結衣から離れろ。」
「奏、2人を外に連れ出してくれない?あ、奏も外で待っててね?お姉ちゃんからのお・ね・が・い♡」
「分かった。」
抵抗していた遼兄と駿だが、姉の命令により怪力へと変化した奏によって外に連れ出されていった。


