目が覚めるとそこは異世界……ではなく、
普通の保健室だった。
あれ?私、何してたんだっけ。
寝ていた体を起こせば、
「「結衣っ!大丈夫(か)!?」」
と両端からもの凄い勢いの何かが迫ってきた。
あまりの気迫に私がうぉっ!と後ろにのけぞると、そのままの勢いで2人はぶつかり、まるで抱きしめ合っている状態になっている。
え、これ、どういう状況?
それを見た私が首を傾げていれば、遼兄も駿もムスッとした顔をしながら、互いに突き放すようにして両側に座り直した。
そして、2人は何も無かったかのように私に笑顔を向けた。
「よかったぁ〜!結衣、倒れたまま目を覚さないかと思ったよ〜!!」
「結衣、心配したんだからな。」
「まぁ、もし目覚めなかったら俺が王子様みたいにキスで起こしてあげブゥッ!!!」
遼兄が駿をグーパンした。
「そんなことはさせないから安心しろ結衣。それに、本当にしなきゃいけない時は俺がして…」
「(別の意味で)心臓が破裂してしまうので遠慮します。」
2人から人工呼吸……考えただけでも鼻血が出そうだ。


