「えっ?」
なに?
小声で遼兄が話し出した。
「ここから逃げるぞ。コイツに何か言い残すことはあるか?」
私は少し考えた後、うんと頷き、麗音をまっすぐ見つめた。
「麗音。」
「な、なんだっ!!」
「私は、あの時の事は本当に悲しかったから、麗音の事を許す事はできない。でも、さっきの麗音の言葉は信じるよ。謝ってくれてありがとう。あと、麗音の想いに応えることはできなくてごめんね。今の私はこの2人がいればいいんだ。それに、麗音ならもっといい人が見つかると思う。それじゃあ、」
私は左右の2人に目配せをする。
「バイバイ。」
私(と2人)は全力でその場から走り出した。


