「遼っ、実は結衣が麗音に……」 「事情は既に聞いている。廊下の声は教室内まで丸聞こえだったからな。」 そっか、ここ遼兄達の教室の前だった。 というか…………… 周りを見渡せば、なんだなんだと群がってきた学生や麗音のファンであろう方々、そして一般の通りすがりの人達が集まっていた。 こ、これは、まずいのでは? 「え、えーと、」 なんて誤魔化そう。というか、ここまで来たらもう誤魔化せない? どうしようどうしようと焦っていれば、両手をギュッと繋がれた。 遼兄と駿だ。