ちらりと駿を見れば、駿はスッと両手を広げ、私はすかさず駿に抱きついた。 すーはーすーはーと呼吸を整えれば、ショートしかけた脳も落ち着く。 「おっ、お前らっ!!」 「ちょっと麗音、黙れ。お前のせいでこうなってるんだろうが。」 駿が私の背中をさすりながら麗音を止める。 脳内がパニックになった時、私は自分を落ち着かせるために駿か遼兄に抱きついて心音を聞いた。 そうすると、自然に脳が落ち着く。 これは昔からで、今も精神安定剤としてありがたくこの方法を使わせてもらっている。