顔だけでも…とぴょんぴょん跳ねていれば、本当に一瞬だけ、その姿を見ることができた。
と同時に、確信した。
やっぱりレオンはアイツだ。
あの顔、見間違えるはずがない。
そう思った時、奏が
「あ、あと5分でまこ姉達の劇が始まっちゃう!!!」
と焦った声で言った。
あと5分!?
「え!?早く行かなきゃ!!!」
「急ごう!!」
「レオン……?もしかして、アイツ…いや、考えてる暇はないか。」
3人がひとつの事を考えている間、外の音は何も聞こえなかった。
そう、
「佐々木結衣はこの学校にいるか!!!いたら捕まえて俺に教えろ!!」
ステージ上に立つレオン様の発言により、体育館にいた生徒全員が私を探しにくるゲームが始まったことなんて、知るよしもない。


