なにこれ。私はその紙切れを手に取る。
我々は…?
なに!?宇宙人?
誰か、誰かに伝えないと。
お母さん?いや、だめだ。宇宙人に賛同しそう。
お父さん?…も、賛同しそうだな。
先生?でも、政府の言うこと絶対の人だからな〜。
そこで私は気づく。いるじゃないか。何事にも賛同してくれる、そんな優しい人が。
りりかだ。
りりかは小さい頃から一緒にいる。いわゆる幼なじみってやつだ。
りりかは優しい。とにかく優しい。かわいいところもあるけど。
何を言っても信じてくれる。4月1日に一回だけ疑われたことあるくらいだ。
りりかにだけは言える。なんで、最初にりりかが出てこなかったんだろう。