「恋ちゃんは真面目だね~!俺だったら絶対そんなこと気にしないのに」
「……………私のような身分の人間がここまで良くして頂くことは贅沢なんです。受けた恩は必ずお返しします。」
小学生に上がったタイミングから家の経営が急激に厳しくなっていった。
元々住んでいた家を売り、小さな一軒家に引っ越した
ほとんどのメイドや執事は辞めていき、自分たちだけの生活が始まった。
全て自分たちでこなす生活は、私にとっては辛いことを忘れることができるほど忙しくて逆に良かったのだが、お母様にとっては慣れないことばかりで良く気が滅入っていた。
どんなに貧しくても、財閥が続く限り令嬢の自覚を持っていて欲しいと、成績優秀者特待生という枠で何とか星蘭学園に入った。
だから本来ここにいる生徒達と私は違う世界の人間なんだ。
地位だけがものをいう財閥の世界で、私が優しくされることはあってはならない

