「さっき階段から降ってきたんだ。心々桜のご令嬢。」
「心々桜?…………あぁ!ファッション中心の財閥でしょ!最近名前は聞かなくなったけど」
ぐっ…………すごい言われよう………
まぁ実際あの東城財閥に比べたら我が家なんて下の下……存在すら知られなくて当たり前だ………
居た堪れない空気感にずっと目を開けることが出来ない。……とにかくここからどう逃げ出すか考えないと…………
「なんかあったの?」
「階段から転けた時に怪我してるから手当しようと思って。校舎のとこ言っても女に言い寄られるだけだし」
「そう言うことね!りょーかい!ここのソファに降ろしてあげて」
「あぁ」
そう言うと西園寺先輩は歩き初め、降ろされたと思うと背中にふかふかの感覚が広がる。
目を恐る恐る開ければ、上から西園寺先輩の顔のドアップ。
「…………ひゃ!!さっ!西園寺先輩!」
「どうした?そんなに慌てて?」
……………近い、、あまりにも近い!!!
周囲を見渡せば私は東城先輩と蔵先輩の反対側のソファに降ろされて居て、西園寺先輩に信じられないほど顔を覗き込まれている。
「…………っ、私の顔、、なにか付いてますか?……」

