総長様と契約恋愛始めました!





西園寺先輩はそのまま歩いていき、中庭の中でも一際存在感を放っていた大きな温室の中に入っていった。






「………きれい……学校にこんなところがあったなんて……」



「気に入ってくれた?」



天井が高く太陽の光が神々しく降り注ぐ。鮮やかな花に一面中囲まれ居るだけで心が軽やかになるような空間。
花のいい香りが癒やしを与えてくれるこの空間は非現実的で一瞬で私の心を奪っていった。



「こんなきれいな温室初めてです……」



「俺が主に設計とか考えて理事長に作ってもらったんだ」






差し込む光に照らされながら真ん中の道を歩いていく。お姫様抱っこされているのもあってかまるで一国のお姫様にでもなったかのような気分に胸が踊る。






温室の奥まで進むとすご左側に、中庭にもあったようなカフェテラスが見えた。
大きな丸テーブルに高級感あふれるソファがおいてあって、ここが温室であることを忘れるようなスペースだ。





………誰か居る?

二人ほどソファに座っている様子が目に入る。




「…………あ!遥翔くん帰ってきたよ!」



「おかえり………ってだれだそいつ?」







黒髪で大きな目。女子顔負けの可愛さを誇る男の子。
金髪で切れ長な美しい目で惚れない女の子はいないと言われている男の子。




この学校で西園寺先輩と同じくらい有名で知らない人はいないであろうこの二人。