「……西園寺先輩…………ここは一体どこですか?見たことない校舎なのですが…」
「ん?まぁ着くまでのお楽しみってことで」
にっこりと微笑みながらそう告げる西園寺先輩は怪しさ満点でもしかしたら私は今からとんでもないところに連れて行かれるのではないかと恐怖を感じた。
長い廊下を突き抜けて左に曲がると、いきなり広い中庭に出た。
大きな池があったり、お茶をするスペースがあったりとまるで漫画の世界の場所に私は目を奪われた。
「……すごい…こんなきれいな場所が……」
「ここは旧校舎の中庭を少し改造したんだ。一般生徒は立ち入れないようになっているけど。」
「えっ!じゃあますます私はこんなところに入れません!今すぐ降ろしてください!」
そんな特別な場所になんで西園寺先輩はなんで落ちこぼれ身分の私を連れてきたの!?
焦りでお姫様抱っこされたままてんぱる私をみて西園寺先輩はくすくすと笑っている。
「俺が連れてきたんだから大丈夫に決まってるでしょ。早く治療しないと悪化するぞー」
………悪化以前にこの状況が私の精神を削ってきているのに西園寺先輩は気づかないのだろう……

