翌朝

流星「…ん」

花梨「あ!おきたー!」

目を覚ますと目の前に小さな顔があった。

流星「…っ!ちかっ!!」

俺はすぐに離れると、すぐそばにあった壁に頭をぶつけた。

流星「いってー……」

花梨「キャハハっ!頭ぶつけたー!」

流星「…いてて、お前の顔が近すぎるからだよ」

花梨「だってずっとりゅうちゃんが起きないから、ずっと顔を見てたの!」

流星「……朝から最悪だ」

花梨「早く起きて!お腹すいた!!」

花梨は容赦なく俺の背中に乗ってきた。

流星「おもっ!あー、もうわかったから」

そして起きて早々朝ごはんを作ることになった。

流星「ほらできたぞ」

花梨「うわ〜!おさかなだ〜!」

花梨は焼き鮭を見て興奮している。

流星「お前魚が好きなのか?」

花梨「うん好き!でも一番好きなのは卵焼き!」

そう言って卵焼きを頬張った。

流星「そうか、うまいか?それ」

花梨「うん!甘くてとっても美味しい!」

俺の卵焼きは母親の影響で甘い味付けだ。

(…やっぱり料理って美味しそうに食べてくれる人を見ると嬉しいな)

俺は美味しそうにたくさん食べる花梨を見ていた。

(って言っても、こいつは今日施設に行っちゃうんだよな)

流星「……施設に行っても美味しいもの食べれるといいな」

花梨「……うん」

花梨は少し寂しそうに頷いた。

俺たちは朝ごはんを食べ終わり、出かける支度をして交番へ向かった。

警察「おはようございます、昨晩はありがとうございました」

流星「おはようございます、いえただ飯食わせて寝かせただけですから」

警察「さぁ、花梨ちゃんはこちらにおいで」

花梨は家からずっと俺の上着の裾