司会「卒業生代表挨拶、答辞を瀬川 流優さんお願いします。」

流「はい!」

俺は舞台に上がった。そして

流「皆さんこんにちは。今日は僕たちの卒業式のために足を運んでくださりありがとうございます。僕は今日、会場の皆様に伝えたいことがあります。本日、卒業式に参加する予定だった雪村 聖さんは10月27日に息を引き取りました。病死でした。彼女は初めはひとりで抱え込んで。辛い時に辛いと言わなくて。僕も彼女の気持ちに、現状に気がつくことが出来ませんでした。彼女はある日僕に空になりたい。そう言いました。病気である彼女がみんなを優しく包み込んであげたいから死んだら空になると。どこまでも優しい子でした。
皆さんの近くにも今悩んでいる人がいたら声をかけてください。寄り添ってあげてください。そして、命を大切に、時間を大切に人を大切にしてください。僕達ができることは精一杯生きることです。これから大学に行く人就職する人など様々な道に行きます。その道の途中辛くなったら空を見上げてください。そしたら彼女が助けてくれます。
会場の皆様も私たちの応援をよろしくお願いします。
卒業生代表 瀬川流優 雪村聖」

俺が挨拶を終えると会場の人がほとんど涙を流していた。
俺も我慢してたけど涙がこぼれた。


聖聞いてる?
聖の伝言伝えたよ。