聖「えっ...」

母「うそ...ですよね?」

私は泣くことすら出来なかった。
でも私の代わりに母が泣いた。

母「聖、治療して治そ?」

聖「お母さん。いいの。治療はしない。」

母「どうして...」

聖「私はベットの上で過ごして生きるよりも楽しく過ごしたい。」

母「聖...本気なの?」

聖「うん...」

母「聖がそうしたいならそれを手助けしたい」

聖「ありがとね」

母「後悔しない?」

聖「うん。」

私は高校二年生の12月に余命宣告された。

もってあと1年。

その言葉は私の胸に深く、深く突き刺さった。
苦しすぎて
悲しすぎて
辛すぎて
でも自分がそういう立場にいることが未だに信じられなくて。
受け止められなくて。
いや、そうじゃない。
信じたくない。受け止めたくない。

私を選んだこの病気。どうして私を選んだの?
追いつけなくて涙すら流せないじゃん。