クールな美形王子の誘惑




「あ、じゃあ私が迎え呼びます」




さくらちゃんがどうしても一人で帰るって言いそうだから、不安そうな八雲さんにそう提案したら


さくらちゃんが




「あずはもう少しここにいなよ。
知らない間にあずが帰ってたら、プリンスが可哀想だし」




そう言うから、また八雲さんの表情が曇った。




「でも…さくらちゃん、
八雲さん、本当に心配そうだから…せめて、お母さんに迎えにきてもらうとかしてあげて?」




ね?ってお願いしたら、


さくらちゃんは『はいはい』と返事をした。




「でもこの部屋にいたくないから、
隣のコンビニで待つことにする」




『さようなら』と言って、さくらちゃんはすぐに部屋を出て行ってしまった。