クールな美形王子の誘惑




あれ?じゃあ歳下じゃないのかな?



八雲さんが『おじゃましまーす』と遠慮なく部屋に入っていったのを見て、梓くんに小さな声で話しかけた。




「梓くん」



「ん?なに?」



「八雲さんって、歳いくつなの?」




歳下とは思えないくらい、大人っぽいんだけど…!




「俺らの1つ上の高2だよ」



「高2!?」




やっぱり歳上なんだ!!



ってそれより、高2の色気じゃないよ!!



大学生くらいかと思った…!




「八雲さん、すごく大人っぽいね…」



「……そうだね」



「1年後の自分があれと同じ姿になるのは想像出来ないなぁ…」




すごいなぁ、と呟いたら



急に顔に衝撃がきて、視界が真っ暗になった。